運営委員よりご挨拶

I am Tetsuya Kagata from Osaka Kyoiku University, and I have been appointed as the chairperson of this study group as of the general meeting held in May 2025.
This study group was established in 2018 under the leadership of Professor Emeritus Takashi Miura of Shizuoka University. First of all, I would like to express my heartfelt gratitude to Professor Miura for his outstanding contributions to the growth and development of this group to date.
In recent years, we have entered an era in which English educators are confronted with new and complex challenges, including the increasing volume and sophistication of learning content, as well as the integration of digital textbooks and generative AI.
Precisely because we are living through such a period of transformation, it is more important than ever to reflect—through the lens of humanistic English education—on essential questions such as: "What is the role of the human teacher?" and "What kind of humanity should we nurture through foreign language education?" To address these questions, we must seriously consider how to balance Fueki (timeless values) with Ryuko (timely or contemporary values), so that we can not only improve students' English proficiency and communication abilities but also foster their personal growth and support their journey toward self-actualization.
We sincerely hope that all children across Japan will be able to learn English with joy and confidence, discovering new worlds and expanding their perspectives.
I humbly ask for your continued support and cooperation as we work toward the further development and advancement of our study group: HELES.
会長挨拶
令和7年5月の総会をもって、当研究会の会長の任を拝命しました大阪教育大学の加賀田哲也です。本研究会は2018年に静岡大学名誉教授の三浦孝先生を筆頭に創設された研究会で、まずは現在に至るまで、本研究会の発展に多大なご尽力いただきました三浦先生に心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
さて、昨今の英語教育においては、学習内容の増大、高度化が図られ、デジタル教科書や生成AIの活用など我々英語教員にとって、新たな課題と向きあっていかなければいけない時代に突入してまいりました。
このような時代だからこそ、「人間教師が果たす役割は何か」「外国語教育を通してどのような人間性を育成すべきか」など、人間中心の英語教育がよりいっそう問われてくるかと思います。そのためには、不易な部分と流行の部分の調和を図りながら、児童生徒の英語力やコミュニケーション能力の向上はもちろんのこと、いかに「人格の完成」、「自己実現」にも貢献できるかを真摯に考えていかなければいけません。
全国の子ども達が、安心して英語の学びを楽しみ、喜びを感じ、英語を通してあらたな世界を発見し、自己の世界観の広がりを実感できるような英語教育をめざしていきたいところです。当研究会のより一層の進化、発展のために、多くの方々にお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

副会長挨拶
尾崎秀夫(おざき ひでお) 創価大学
これまで私は、「分からなかったことが分かるようになる」「できなかったことができるようになる」といった学習のプロセスに興味を持ち、その背景に何があるのか、どうしてそのような結果になるのかを調べるのが好きでした。学ぶということは、ただ頭を使ったり、厳しい練習をこなしたりするだけではなく、「どんな気持ちでそのことに向き合うのか」といった心のあり方がとても大切だということに気づきました。学習とは、その人の全体が関わるプロセスであり、うまく進めば知識やスキルの習得だけでなく、その人自身が成長していく貴重な機会になると思っています。英語教育において、生徒たちにそのような成長の機会を提供されているのが、まさに当会の先生方だと感じています。皆様から教えていただくつもりで微力ながら役員の命を拝しました。ご指導頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

副会長挨拶
加藤 拓由(かとう ひろゆき) 岐阜聖徳学園大学(ぎふ しょうとく がくえん だいがく)です。
皆様、このたび副会長のお仕事を拝命いたしました、加藤拓由と申します。小学校・中学校の教員として31年間勤務した後、現在は、教員養成の仕事に携っています。
小学校では、学級における「人間関係作り」のために、外国語の授業が有効であることに
気付き、学級経営に外国語の学びを取り入れた授業作りに取り組んで来ました。
本学会でも、英語教育を通じた温かい人間関係作りについて学ばせて頂きたいと思います。
力不足ではありますが、一生懸命取り組みますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

運営委員長挨拶
柴田 直哉(しばた なおや)
大阪教育大学
この度、本研究会の運営委員長のお仕事を拝命いたしました柴田直哉と申します。大学を卒業後、しばらく愛知県内の高等学校で教鞭を執り、現在は大阪教育大学で英語教員志望の学生たちを指導しています。私の専門分野の1つは第二言語ライティング指導なのですが、生成AIの著しい発展でライティング(指導)の必要性が少し軽視されてきている傾向があるように感じています。しかしながら、ライティングこそが人々の思考、創造力、個性を伸ばすとても大切な活動であるという事を忘れてはいけません。現在そして将来の英語教育においてライティング指導・活動をヒューマニスティック教育にどのように導入する事ができるのかを考えていけたらと思っています。力不足な部分も多くあるかとは思いますが、一生懸命に本研究会の運営に携わらせていただきます。宜しくお願い致します。

メンバーシップ担当挨拶
稲葉英彦(いなば ひでひこ)静岡大学教育学部
公立中学、大学教育学部附属中学校にて、子どもが主体となる授業づくりと向き合うなかで、子どもたちが教室の仲間と学ぶ価値を見いだし、その子どもらしく人生を歩んでいく手がかりをつかむことができる英語授業を目指すようになりました。
言葉や生き方を向き合える英語授業について、みなさまと議論できるのを楽しみにしています。
本研究会では、メンバーシップを担当しています。本研究会に関心のある方、ぜひご連絡ください。

会計委員挨拶
大脇裕也(おおわき ゆうや)大阪府大東市立北条中学校
このたび、学会の会計を拝命いたしました大脇裕也です。中学校に勤務して15年目となり、その間、小学校での外国語にも2年間携わりました。
これまで、「どのように指導すれば生徒の英語力を伸ばせるのか」を問い続けながら授業づくりに取り組んできました。そんな中、生徒がライティングで「心から伝えたい思い」や「言葉にしきれない葛藤」を表現している姿に触れ、英語の授業だからこそ果たせる役割を実感しました。以来、「心を育てる」をテーマに、間違いを恐れず安心して発信できる雰囲気づくりを大切にしながら、相手を思いやる姿勢や相互理解、多様な視点を育む授業を目指して奮闘しています。
まだまだ学びの途上ではありますが、皆様とともにヒューマニスティックな英語教育について探究を深めていければ幸いです。